犬の予防のまとめ

ここでは動物病院で一般に取り扱っている犬の予防についてまとめてみました。 残念ながら当院は往診での下記のサービスは行っておりません。併設の診療所「あにまるロック診療所」および、毎週土曜日に開催している「ビバホーム新名取店の無料健診コーナー」では実施しておりますので、そちらの方をご利用ください。
※やむを得ない事情でどうしても病院等にいけない場合は当院にお電話にてご相談ください。前向きに検討いたします。

■ 犬を迎えたときに行う予防

4ヶ月以下の子犬(犬5種または7種ワクチン)

生後2ヶ月目で初回、以後1ヶ月ごとに2回目、3回目と接種し、生後4ヶ月目で接種完了、翌年以降は3回目の接種から1年後に追加接種

生後4ヶ月以上の犬(犬5種または7種ワクチン)

初回接種後、1ヶ月後に2回目接種。翌年以降は、2回目の接種から1年後に追加接種します

■ 成犬の予防リスト

成犬になってから毎年行う予防のリストです。

狂犬病予防接種

毎年の接種が義務づけられています。
※接種に不安の方は当院までご相談ください。必要に応じて猶予証明(うつことができない証明)を発行いたします。
狂犬病予防注射猶予証明発行 1,500円(消費税込)

5種混合ワクチン

コアワクチン3つ(ジステンパー、パルボ、アデノ)に、かぜのワクチンであるパラインフルエンザが加わったワクチンです。上記のうちコアワクチンは持続性に優れており、世界小動物獣医師会のワクチンガイドより、3年以上間隔をあけることとされています。当院では毎年接種の過剰摂取を避けるために毎年の抗体チェック(犬ワクチチェック)をおすすめします。

7種ワクチン

上記にレプトスピラを加えたものです。レプトスピラは野生のネズミ保菌され、その尿から感染して腎障害、黄疸などさまざま症状を起こす病気で、人にもうつる怖い病気です。

フィラリア予防

蚊が媒介する寄生虫の子虫を成虫になる前に薬によって駆虫します。薬の処方の前に検査が必要になります。当院推奨の予防期間は6月~11月の6ヶ月間です。

マダニ予防

マダニに吸着されるのを薬によって予防します。当院推奨の予防期間は5~10月の6ヶ月間です。

ワクチン抗体価チェック(犬ワクチチェック)

こちらは往診でも実施しておりますので、是非ともよろしくお願いいたします。
コアワクチン(ジステンパー、パルボワクチン、アデノウイルス)の免疫力を調べる検査です。上記の5種ワクチンのうち4つの抗体価(免疫力)を調べます。
5,500円(往診代込、消費税込)
※抗体価が陰性(効果が切れてる)と判定された際は5種混合ワクチンを1,100円(税込)で提供させていただきます。
※5種のうち、チェックに含まれていない、パラインフルエンザについては犬のケンネルコフ(かぜ)の病気の一部のウイルスですが、注射のワクチンでは元々効果が弱く、注射予防ではあまり有効ではありません。

■ 世界小動物獣医師会ガイドラインより

<コアワクチン>

・パルボウイルス、ジステンパーウイルス、アデノウイルス(1と2の2つ)の予防をするワクチン
・すべての犬に接種が必要とさている
・成犬は3年以上は接種間隔をあける(3年ごとではありません)
・成犬は毎年のワクチン接種ではなく、抗体検査を推奨されています

<ノンコアワクチン>

・レプトスピラ、パラインフルエンザウイルスなど
・成犬は必要に応じて毎年接種
・抗体検査はしません